かわいそう

「かわいそう」という言葉の意味というか使われ方には2種類あると思う。

ひとつは不慮の事故にあった人に対する「かわいそう」で、
もうひとつは自分と価値観を共有できなかった人に対する「かわいそう」。

前者の「かわいそう」は相手に対する単純な同情の気持ちで、そこに悪意は存在していなくて、何か理由のない不運に苦しめられた人に対してはこの感情が働くのは自然なことだと思う。
でも、後者はそうではない気がする。

前者と後者の間の決定的な違いとして、「優越感」という要素があると思う。
例えば後者の例として「この面白さが分からないなんてかわいそう」、「あのアニメを見たことがないなんてかわいそう」という言葉を耳にすることがあるけど、そこに含まれる「かわいそう」には単純な同情の気持ちよりも「自分はその面白さが分かること」「そのドラマを見たことがあること」への優越感の気持ちのほうが多く含まれているような気がする。

悪気があって言うのか無いのかは知らないけど、どちらにしてもそこで使われる「かわいそう」という言葉は不適切で嫌らしいものに見える。
大抵は故意の煽り目的だと思うけど、その悪意がとても苦手だ。

仮にもしそのアニメを見たことがないことを本当に残念に思っている場合でも、「かわいそう」だと言わずにただおすすめすればいいだけだと思う。
より効果的に勧めたいのかもしれないけど、「かわいそう」は逆効果だと思う。

書いてるうちに優越感の有無が関係あるのか無いのか分からなくなってきたけど、とにかく例で出したような悪意ある「かわいそう」が好きじゃないという話。

本当にお金が欲しい

直前の記事に関連して、ブランド物以外のところでの話。

何の知識も無い状態で道具を選ぶときとか、実際試してみないとどれが良いのか分からないっていうときに、店に数種類ある商品のうち、とりあえず値段が高めのものを買ってみることってあると思う。

例えばよく効く薬を探しているときとか、より美味しい食材を探しているときとか。

そういうときって実際に購入した道具としての商品とは別のところで、「安心」という重要なものを手に入れてるんじゃないだろうかと思った。

実際の効力や使い心地があまりにも期待はずれだったときを除けば、「値段が高かったからきっと良いものだ」という安心感のおかげで、ある程度の物に対して満足できるような気がする。

後から他のより安価だった候補を試してしまうと評価は覆るかもしれないけど。

そんな経験を通して、(商品の内容とは別にして)安心感は金で買えるんだなーと思った。

「安心感は金で買える」っていう言葉、どこか悪役っぽくて格好いい。

基本的に最後のが言いたかっただけみたいなところある。

お金が欲しい

その商品の実際の質とは関係なく、「高い値段がついている」という事実によって更なる価値が生まれているように思えるときがある。

ブランド物のバッグや時計を身に着けている人は、本当にその物のデザインや機能性を気に入ったためにそれを手に入れ身に着けているんだろうか。

例えばそのブランドだと一目でわかる特徴的なデザインが施されたバッグがあったとして、それを買った人は皆そのデザインを気に入って買っているんだろうか。

勿論そういう人もたくさんいるんだろうけど、必ずしもそうではないように思える。

このブランドが高価なことは有名だから、このデザインを見れば一目でそのブランドだと分かるから、そんな理由で持っている人も多いように見える。

高い値段で売られていることによって、根拠は無いのに新たな価値が確かに生まれているのは、何か不思議な感じだ。

元々の商品としての価値に加えて、何も無いところに追加の料金を要求されているのなら、買い手にとってはそれほど受け入れられるようなものでもないような気がする。

でもそれは一定の評価を築き上げたものにしかできないことなんだと思うと、それが認められるだけの価値はあるんだろうか。

結局のところ僕が学生でお金も無くて高価な物に手が出せるわけでもないうちは、分からないところなんだろうと思う。

ドグラ・マグラ・ナグラ

夢。

大学のレポートを作成するための資料を探していたところ、
友人にドグラ・マグラを勧められる。
買う気が起こらなかったので図書館で探すことにする。
6階建てくらいの図書館を隅々まで探すもなかなか見つからず、
更に財布を盗まれるなどして完全にやる気を無くす。
なんとか財布を取り戻し、ドグラ・マグラも探し出す。
結局1階の受付近くにあった。
本を手に取って振り向くと、ネプチューンの名倉が居る。
ドグラ・マグラ・ナグラ……」と考えていたところで目が覚める。

体調が悪い。

自虐

他人から言われる前に自虐しておくっていう保身術がある。
自尊心を守って気分を楽にするにはなかなか有効な手段だと思う。
でも時々、あまりに多用しすぎているような人を見かける。
この保身術を多用してる人について考える。

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