「どんな鍵のかかった扉でも開けられる魔法」について思うこと

鍵を開ける魔法や呪文って色んな作品にあると思うけど、
よく考えたら「鍵を開ける」ってどういうことなんだろう。
そもそも鍵って何だっていうところからわからなくなってきた。
鍵穴に鍵を差し込むタイプもあれば、閂みたいなタイプの鍵もある。
どちらも同じ「鍵のかかった扉を開ける魔法」で開けられるとしたら、
魔法を唱える人は、どんなイメージでその魔法を唱えてるんだろうか。
「特定の言葉を唱えたらその効果を得ることができる」(『アバカム』って唱えるとか)っていうのが魔法を使うときのお決まりのパターンだと思うけど、
どうしてどんな鍵でも開けられるのか、魔法使いは疑問に思ったりしないんだろうか。

敵を攻撃する魔法とか味方を回復する魔法とか、色んな魔法があるけど、そういうのには何の理屈も要らないと思ってる。
火を出しても傷が回復しても「魔法だから」の一言で納得できる。
でも、そういうのと「扉を開ける魔法」は全然違う種類のものだと思う。
「扉が開く」っていう結果はシンプルだけど、「扉」や「鍵」っていう人工的なものが絡んでるところとか、扉にも鍵にも種類がありすぎるところとか、他の魔法に比べて明らかに特殊だと思う。
同じ作品に何食わぬ顔で登場するのが不思議なくらいに。

「どんな鍵のかかった扉でも開けられる魔法」を作品に登場させる人は、「火を出す魔法」と「扉を開ける魔法」の違いとか、扉が開く理屈とか、そういうことを考えて登場させてるんだろうか。
考えてなくても作品を楽しめるんだけど、どうせなら考えてくれてたら嬉しいなぁ。