訃報

2016年12月31日、父が亡くなりました。

最初はどこにも書くつもりがなかったんですが、気持ちの整理をつけるためにここに書くことにします。


12月31日のお昼に父が亡くなりました。
父はずっと病気で入院していたので、もう長くはないとある程度の覚悟はしていましたが、それでも年内というのは想定外でした。

元日は火葬ができないらしく、1月2日に通夜、3日に葬儀が行われました。
まちがいなく人生で最悪の年末年始でした。
世間の楽しそうな雰囲気から完全に取り残されていました。
この楽しそうな雰囲気をぶち壊してやろうかと何度か思いました。
いま自分は間違いなく不幸だから、それ相応の同情や労いを受ける権利があると思いました。
それでも他人の幸せな時間を壊す権利は無いよなぁと思い、なんとか我慢しました。
(最終的に我慢できずここに書くことにしました。)

父は1月2日、お通夜の日に60歳になるはずでした。
誕生日プレゼントはまだ買えていませんでした。
もう買う必要もなくなりましたが、棺に入れる最後のプレゼントとして改めて何か買うことにしました。
居ない人へのプレゼントを選ぶのは初めてで、燃やすことがわかっているプレゼントを選ぶのも初めてでした。

高価なものは本人が嫌がるので、ハンカチをふたつ、お揃いのものを買うことにしました。
ひとつは父に、もうひとつは母に渡しました。

お通夜を終えた後、食事をしていると葬儀場の担当者がケーキを手配してくれました。
お祝いごとでないのはわかっていますが、よければお父さんにとのことでした。
棺がある祭壇のほうに持っていき、母の希望でお誕生日の歌を歌いました。
感動を通り越してトラウマになるだろうと思いましたが、母の希望なので歌いました。
あれほど悲しい誕生日の歌は今後無いだろうし、二度とあってはいけない。

亡くなってから4日目、1月3日に葬儀も終えて、お別れのための一連の諸々が終わりました。
長いようで短いようで長いような、よくわからない4日間でした。
記憶が混濁していてどれがどの日の出来事なのかわかりません。
とりあえず正月感はありませんでした。
テレビも見ていたはずなのに何も頭に残ってない。
今年一年がどんな年になるかわからないけど、来年は思いっきりあけましておめでとうって言いたいな。

4日から仕事のはずだったのに急に10連休になったので、残りの休みの過ごし方をいま精一杯考えています。
休みが少ないと散々文句を言ってたけど、いざこんなに与えられると困る。